2024/02/14

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フォーティーンが
フェザーマークに込めた
アマチュアゴルファーへの
熱きメッセージ

フォーティーンに寄せられる質問に、
「ロゴ下にある羽マークの意味」を問われるものが多い。
このロゴには創業者・竹林隆光の想い、
そしてそれを受け継ぐ今のフォーティーンの不変の想い、
フォーティーンを手にしてほしい
アマチュアゴルファーへのメッセージが込められている。

執筆・ゴルフメディア編集者

クラブにできることは
クラブに任せるーーー。

 竹林隆光氏がフォーティーンを創業した理由、それは「欲しいクラブがないから、創るしかない」というクラブ設計家として至極真っ当な想いだった。自身もアマチュア競技者として活躍する中、トップクラスの選手やプロゴルファーと対等に戦うためには、クラブパフォーマンスで対抗するしかない、という一人のプレーヤーでありエンジニアとしての答え、そしてそんなクラブを創っていかなければならない、という使命があったに違いない。だからこそ創業からフォーティーンは、アマチュアゴルファーをターゲットプレーヤーとし、体力や技術を補えるクラブの開発に注力してきた。

アマチュアゴルファーのために
創造したパフォーマンスが
プロを魅了したーーー。

では、どうしてフォーティーンというメーカーがプロや上級者向け、という見られ方、位置付けにされるようになったのか。それは2002年、日本男子ツアーにおいてスピンウェッジ「MT-28」が使用率ナンバーワンウェッジになったことがきっかけだった。

 もともとフォーティーンは、他メーカーのプロダクト開発に携わるOEM設計会社だったが、設計手法に3D CADが普及されたことで、その業務自体が終了。“いちメーカー”に業務転換し、生き残りをかけた宣伝活動の場に選んだのがツアーだった。あくまでアマチュアゴルファーにプロのようなスピンショットを提供するために開発された「MT-28」が、ツアープレーヤーにとって、そのスピン力が圧倒的な優位性となることに気づいた多くの選手が採用。これがきっかけでフォーティーン=ウェッジという存在価値を高めることになった。さらにこの同時期に「HI-858」や「HI-660」といった中空ユーティリティアイアンもツアーで人気を誇り、使用選手が全英オープンに勝利。ツアー=フォーティーンのイメージも盤石になった。

フォーティーンという
メーカーイメージーーー。

 ツアーでのパフォーマンスが注目される中、筆者は竹林氏から問われたことがある。
 「フォーティーンというメーカーのイメージはどんなイメージですか?」
 私は言葉を選ぶことなく、とある米国メーカーTの名前を出し、その和製なイメージがあると答えた。すると竹林氏は苦笑しながら、残念がっていたことを思い出す。
 「フォーティーンというメーカーは、ずっとアマチュアゴルファーのためのやさしさを追求してきたつもりだけど、世間のイメージはそうか・・・」。
 確かに当時から、積極的にやさしいキャビティアイアンをラインナップしていたし、ウェッジだって当時他にはない、やさしさの「MT-28 J.SPEC」(DJシリーズの前身)も発売されていた。ラインナップは総じて“やさしさ”のプロダクトが多かった。が、情報感度の高いゴルファーほど、ツアーの動向を気にする性は否めなかった。

フェザーに込めた
想いの真実―ーー。

 さてここで本題、フォーティーンのロゴに冠されるフェザー(羽根)の意味だ。一つはゴルフのスコアに関わる意味がある。バーディ、イーグル、そしてアルバトロスなどパーより数ない打数でホールアウトした用語は、すべて鳥の名が冠されていること。カップインした瞬間、鳥が羽ばたいた時に落ちる羽根が、フォーティーンのロゴに落ちてきた・・・そんなゴルファーの至福を表している。
 そしてもっと大切なのはフェザー=軽さを意味することだ。1981年創業当時、まだ今のように軽量クラブが充実していない中、多くのアマチュアゴルファーはそのクラブの重みを克服するために苦労していた。その一人だった竹林氏が“軽さ=やさしさ”を求め、つまりクラブの進化を自らが牽引することを使命としたフェザーなのである。

ゴルフに一生懸命励む
全てのアマチュアゴルファーを
応援したいーーー。

ツアーで台頭した背景の中、フォーティーン=アスリート向け(上級者)、というメーカーイメージの余韻はまだ残っている。だから「まだ自分に早い」という謙遜心が、初中級者から多く聞かれるという。もっと上手くなりたいと願うゴルファーをターゲットにしたプロダクトを多くラインナップしているフォーティーンだけに、そういったイメージは残念でしかない。

 フォーティーンが定義するアスリートとは何か? ブランディング執行責任者を務める池田純氏は、「ずっと変わらないことですが、上手くなりたい、そうなるために練習に励みたい、といった気持ちがあるすべてのゴルファーがアスリートだと定義しています。初心者(ビギナー)でも、うまくなりたい気持ちがあればアスリートであり、フォーティーンのターゲットプレーヤーです」と力強く答える。

 
 創業者・竹林氏は数々のアマチュアゴルファーとのプレーを通して、その時代にない数々のクラブ像のアイデアを生み出してきた。その活動意思は今も何ら変わることはない。フォーティーンは時代のトレンドに左右されないアマチュアゴルファーのためのクラブを生み出していけるメーカーなのだ。その活動意思のすべてはメーカーロゴのシンボル、フェザーに込められているのだ。