2021/05/14

【TB-5】開発ターゲットは・・・
同僚だった!【FORGED】

昨年秋に発売以来、「TB-5 FORGED」はおかげさまで
多くのゴルファーの皆様に支持をいただいております。
機能と打感を両立させたバックフェース部の新形状『シアターブレード』が
フォーティーンらしさである機能美のアイキャッチとなっていますが、
今回は「TB-5 FORGED」が完成に至るノンフィクションのストーリーを
企画担当の池田がお話させていただきます。

TB-5 FORGED
開発ストーリー
(株)フォーティーン
企画担当・池田純

フォーティーン

「TB-5 FORGED」のターゲットプレーヤーとなったフォーティーン営業部・中嶋元(右)と、プロダクト企画担当の池田純は若き頃プロゴルファーを目指し、同じ釜の飯で腕を磨いた仲。45歳を過ぎ、やさしいプレーを望む中嶋のスタイルを、池田がプレーヤー目線で妥協なく機能追求していった。

 

やさしさの5シリーズで
打感の軟鉄鍛造、
ターゲットプレーヤーは近くにいた

TB-5

 フォーティーンのアイアンはモデル名に冠される数字が機能を象徴しています。最もシビアな「9」から「7」、「5」、最もやさしい「3」まで展開していますが、今回ご紹介する「TB-5 FORGED」は、ほどよくやさしい「5」シリーズに位置します。
 まず軟鉄鍛造でプロダクトを企画する意味は、打感のやわらかさにあります。インパクトから伝わってくるフェースとボールの接触時間の長さ(やわらかさ)が、ボールの操作感にリンクしてくるため、主にベテランゴルファーに支持されます。そしてテーマとなった「5」シリーズという、ほどよくやさしい機能感を兼ね備えるため、まずは一人のプレーヤーをターゲットとして定める必要があった。フォーティーンはいつだってプロダクトを開発する上で、必ず一人のプレーヤーをターゲットに据えるところからスタートするのです。やさしさの『5』を軟鉄鍛造アイアンで開発する際に、ターゲットとしたのは、同社営業部の中嶋元でした。
 
 中嶋は私、池田と同期入社であり、もともとプロゴルファーを目指して同じ釜の飯を食べ、腕を磨いてきた間柄。時を経て、今はお互い競技ゴルファーを卒業しましたが、ターゲットプレーヤーとしては完璧。なぜなら中嶋のようなクラブにこだわりあるベテランプレーヤーが、余暇のゴルフをやさしくプレーできるモノにしたいと考えたからです。
 ただ肝心なのはどうそれを機能化していくかでした。打感と機能のさらなる両立を兼備するというのは、口で言うように簡単ではない。やさしさを機能化するために必要としていたキャビティ構造では、フェース厚が薄くなってしまい到底、マッスルバックのような打感のやわらかさにはほど遠くなってしまう。試行錯誤を繰り返す日々が続きました。

写真の完成版モックに至るまで、まだ見ぬ新形状の完成を想像し、やすりで削り続けた日は今から約1年半前でした。

「常識でものを考えないこと」
竹林の教えがキャビティ構造を覆す
きっかけとなった

今から約1年半前、まだ見ぬ「TB-5 FORGED」を創造する毎日が続きました。このプロダクトが新しい企画チームで私が担当する初めてのクラブだったので、これまでにないものを生み出したい、という意気込みもありましたが、何より創設者・竹林隆光(故)が常に私たちに説いていた“常識を疑え”というフォーティーンに受け継がれる活動姿勢がポジティブにさせてくれました。既存のモデルをベースにやすりを握って新形状を自分なりに模索する中、やさしい軟鉄鍛造アイアンがキャビティ構造である常識を覆し、効果的に部分肉厚を持たせることを開発目標にしました。私の無茶な要望に対して完璧に応えてくれた開発チームには感謝しかありません。
 キャビティ構造のトゥヒールの壁を崩した余剰肉厚をソール部に盛り低重心化。さらにフェース裏側のトゥヒール方向へ周辺肉厚フローさせていき重心距離、重心深度、慣性モーメントを意図的に設計できたと同時に、インパクトの振動を効果的に制御できたことで打感が向上しました。「TB-5 FORGED」の機能の要となった新形状『シアターブレード』が完成しました。
 「TB-5 FORGED」は5シリーズという「ほど良いやさしさ」と、マッスルバックに通じるような「打感と美しさ」をフォーティーンらしい新発想で兼備し、長いキャリアで築かれてきた中嶋のクラブへのこだわりを満たすものにできました。おかげさまでこの瞬間、「TB-5 FORGED」は欠品状態が続いています。中嶋をブレないターゲットプレーヤーとし、とことん機能向上を追求して完成に至ったアイアンが、同境遇にある多くのゴルファーの共感していただいたことに嬉しく思います。これからもフォーティーンのクラブにおいて「TB-5 FORGED」同様に、流行に左右されることなく、本当にアマチュアゴルファーが必要するものは何であるか、核心を突いた機能追求に没頭できる企画を推進させていきます。