シンプル・イズ・ベスト!
結局“やさしい”が
一番寄る!
-関雅史プロ
やさしさのスピンウェッジの新作「DJ-5」が
12月10日より、いよいよ発売となった。
フォーティーンがこのウェッジで表現した“やさしさ”とは・・・
ギアご意見版・QPこと関雅史プロがインプレッション。
関雅史プロ
せきまさし、QPの愛称でお馴染み。「ギア猿」(ゴルフネットワーク)をはじめ、多くのゴルフメディアでギアインプレッションやレッスンを展開するゴルフマルチプロ。普段は主宰するゴルフフィールズでアマチュアレッスン活動中。
インパクト精度がアバウトでも
しっかりボールを運べるから、
狙うことに集中できる
冬季のウェッジテストって、じつはシビア。薄芝となった花道からのアプローチって、インパクトの精度に気を使うんですよね。とくに56、58度などサンドウェッジを使ったアプローチショットは、冬場こそソールをうまく使っていきたい。でも、アマチュアゴルファーにとって“ソールを使う”なんて技は・・・難易度が高い! 理想的には自然とソールの力にあやかるのが一番、とくに冬場は私たちプロでもそう思います。
新作「DJ-5」の新ユニバーサルソールは、いい働きをするソールだと思います。注目していただきたいのはリーディングウェッジ側が丸みを帯びた“バンパー”形状にされていること。インパクトに向けて刃先とボール、芝面の接触に対する許容性が素晴らしく、後方のラウンドソールとのコンビネーションで簡単にボールを運んでくれます。通常、ウェッジショットはソールを生かすためにフェースを開いたりなどという、工夫(技術)が必要とされるのです、「DJ-5」はその工夫の全てを新ユニバーサルソールが担っているから、シンプルにスクエアに構えても大丈夫!というわけですね。
私は「DJ-4」をリアルに使っているゴルファーですが、ソールの推進力(やさしさ)で言えば、「DJ-5」が約2割アップしている感触です。どういうことか説明しますと、芝面からのインパクトの際、必ず芝の抵抗がヘッドにはかかり減速します。その減速度を抑えるのがずばりソールの役目、推進力がいいソールほど“やさしい”ことになります。「DJ-4」で初搭載されたユニバーサルソールは推進力の素晴らしさを感じましたが、「DJ-5」はさらにそのやさしさが際立ち、ボールを強く押し出してくれるんです。
スピン性能も相変わらず素敵ですね。スクエアに構えてシンプルに打つだけで、必要に応じたスピンがかかってくれる感じがします。スピン性能に優れたウェッジを持てば、必ずグリーン周りで有利になります。ゴルフの基本はボールを止めるスポーツ、スピンに優れたウェッジは距離感に有利になるし、何よりキャリーでピンをアグレッシブに攻めていけることができるんです。ボールが止められる、ピンに寄る、感覚がアプローチショットの自信にできるのが「DJ-5」の最大の強みだと私は感じます。
ウェッジがやさしくなれば、確実にスコアアップにショートゲームが貢献します。道具にできることは道具に任せ、プレーヤーは“狙う”というやるべきことに専念することで、今よりも確実にアプローチの成功率が高まり、どんどん技術アップできるはずです。ボールを運ぶインパクト精度にかける技術は「DJ-5」に全てを任せて、それを使う皆さんはシンプルにピンに寄せるための距離感に集中しましょう!