FOURTEEN Festaで
新作「RM-α」を
SCOOP!
長野県佐久市のサニーカントリークラブの練習エリア・サニーCCゴルフレンジで今年もフォーティーンフェスタ(10/7・8)が開催された。全てのプロダクトの試打やスタッフとのコミュニケーション、プロによるレッスンなど一連のプラクティス(練習)が楽しいイベントだが、この場では発売前のプロダクトをいち早く試せるのも目玉の一つ。今イベントでは「RM」シリーズのニューモデル「RM-α」が披露された。
取材・文=ゴルフメディア編集部
プロゴルファーのために開発したウェッジでなく
シングルを目指すアマチュアゴルファーのためのウェッジを作りたかった…
そう応えるのはニューモデル「RM-α」の企画者・池田純さんだ。“アマチュアゴルファーに一番近いメーカー”であることをテーマとしたプロダクトの企画・開発を鉄則とするフォーティーンだが、「RM」というこれまでプロや上級者がターゲットとされたツアーウェッジにおいて、どういった進化を見出したのだろうか。
「アマチュアゴルファーがプロのようなスピンショットが打てる『MT-28』でフォーティーンのウェッジは注目されるようになりましたが、ウェッジの機能を司るソールでは、プロゴルファーの意見が機能として優先されていました。当時、『MT-28』はツアーウェッジの礎を作り出して単品ウェッジの市場を切り開きました。他も追随してきたこのカテゴリにおいて、『MT-28』から継承する『RM』もまた“プロモデル”であったことに違いありません。これまで私は長く競技アマ生活を送ってきた中で、プロ向けのシビアなウェッジ機能が、パーを獲得したいシンプルなアプローチショットにマッチングしない違和感を持っていたのは確かです」。
アマチュアゴルフのトップフィールドで戦った経験のある池田さんであっても、もっとショートゲーム全般をシンプルにやさしくプレーしたい想いがあったという。ハイスコアを目指すスーパーアプローチは必要なく、スコアをまとめる高確率のパーを獲得するためのアプローチが必要であったからだ。しかしプロモデルウェッジのソールはその想いを許さない。なぜならソールパフォーマンスがシビアであり、常にヘッドの入射イメージとソールが地面にコンタクトする相性を考えながら行うプレーは、“ボールを運ぶ”という感覚よりも、“ボールに正確にインパクトする”ことに意識を集中せざるを得なかった。
「多くのアマチュア競技はもちろん、シングルハンデを目指すアマチュアゴルファーのフィールドにおいて、プロモデルウェッジのようなシビアな機能は必要ないと考えます。もっとボールをシンプルに運べる機能こそが、アマチュアゴルファーに必要だと私は経験則から感じました。創業者の竹林隆光はいつもアマチュアゴルファーが必要とする“やさしさ”のクラブとは何か?を考え、“補正機能あるクラブ”の必要性を説いてきました。それを使いこなし、多くの成功経験から自信と技を洗練させていく過程が必要だからです。新『RM-α』は、わかりやすく言えば全てのゴルファーがシングルハンデを目指すために必要な補正機能を備えた今までにないアマチュア上級者向けウェッジなのです」。
フォーティーンフェスタで「RM-α」を体感された参加者の皆さんは、確実にそのパフォーマンスに手応えを得ていた。手応えを言葉にするなら、「思い通りのショットが打てる実感」が得られるということ。ボールの飛び方、そして気持ちのいいスピン性能など、「RM-α」の新ソールパフォーマンスがもたらす汎用性&寛容性の高さが、参加者の皆さんがイメージした弾道に高い再現性を提供し、好結果をもたらしているのである。
「ボールのコンタクトやソールの抜け感などシビアに感じていたショット要素は、『RM-α』のソールパフォーマンスに任せて欲しい。競技者はもっとシンプルに寄せることに意識していただきたいし、シングルゴルファーを目指す全てのアマチュアゴルファーはもっと無難に寄せられるシンプルなアプローチショットに専念していただきたい。よりスコアアップを目指す “アマチュア上級者”をターゲットとした新カテゴリのウェッジが『RM-α』なのです」。