2022/11/14

ターゲットプレーヤーは、
シングルハンデを目指す
アマチュアゴルファー!
「RM-α」のパフォーマンスは
狙い通りをやさしく。

プロゴルファーが使用するツアーウェッジが本当に
アマチュアゴルファーのスコアメイクに貢献しているのか・・・。
自らの競技経験を通してシンプルに寄せたい意図とシビアすぎる機能の
ギャップに違和感を感じていた企画部・池田純が思い描いた
新カテゴリ「RM-α」のパフォーマンス&技術をお届けする。

取材・文=ゴルフメディア編集部

「RM」のシビアさに
「DJ」のやさしさを
理想的にプラスα

――10月のフォーティーンフェスタでお披露目された新作「RM-α」、参加者の試打感がとても好評でした。
池田  「RM-α」はテクニックに長けた「RM-4」ユーザーだけでなく、シンプルにやさしくアプローチをこなしたい「DJ-5」ユーザーまで幅広いアマチュアゴルファーの皆様に高評価をいただけました。「RM-α」が上達を目指す、いわゆるシングルハンデを目指すアマチュアゴルファーにとって“使い勝手”よく、容易にボールコントロールできる好感触を提供できる機能性が備わっていること、そしてこれまでにない新カテゴリのウェッジである確信をフォーティーンフェスタで得ることができました。

シビアなコンタクトに集中するのではなく、ボールをイメージ通りに運ぶ感覚でプレーしたい。
シビアなコンタクトに集中するのではなく、ボールをイメージ通りに運ぶ感覚でプレーしたい。
「RM-α」は池田が思い描いたシンプルさが、理想的に機能化された。
「RM-α」は池田が思い描いたシンプルさが、理想的に機能化された。
ボールの手前からアバウトにヘッドが入っても、「RM-α」の許容性あるソール機能が芝上を滑らせてくれ、ボールにフェース面を届かせてくれる。
ボールの手前からアバウトにヘッドが入っても、「RM-α」の許容性あるソール機能が芝上を滑らせてくれ、ボールにフェース面を届かせてくれる。

――では改めてシングルハンデを目指す「RM-α」に施した開発技術を教えてください。
池田  まずやさしさという機能の要である2つの要素の進化・改良が開発テーマとなりました。一つ目はソール、シングルハンデを目指すために必要とされるショット技術をサポートしたり、あるいはそれが身につけられるよう「RM-4」のHソールを継承した三日月型ソールを採用。重ねて「DJ-5」のやさしさをうまく融合させるためにリーディングエッジにバンパーを持たせ、アバウトなインパクト時にもボールにしっかりコンタクトできる許容性を兼備させました。ツアーウェッジに比べて飛躍的にやさしいシンプルさを実感いただけます。

リーディングエッジに緩やかなバンパーを持たせることで、ざっくりのミスを防ぐ。
リーディングエッジに緩やかなバンパーを持たせることで、ざっくりのミスを防ぐ。
「RM-4」のHソールを継承しつつ、「DJ-5」の新ユニバーサルソールのやさしさを融合させた。バウンス角14度のHソール、11度のMソール、8度のLソールと、プレーヤーが持つヘッド入射角にマッチするラインナップ。今お使いのウェッジをベースに目的にマッチしたソールを選んでほしい。
「RM-4」のHソールを継承しつつ、「DJ-5」の新ユニバーサルソールのやさしさを融合させた。バウンス角14度のHソール、11度のMソール、8度のLソールと、プレーヤーが持つヘッド入射角にマッチするラインナップ。今お使いのウェッジをベースに目的にマッチしたソールを選んでほしい。

――ソールはウェッジの命。「RM-α」は“上級者が技を発揮できる”、“上級者の技を目指せる”、“やさしくシンプルにこなしたい”、というあらゆるアマチュアゴルファーのニーズにうまく対応しているのですね。やさしさの要、もう一つの要素は何ですか?
池田  ヘッドのブレなさです。フェアウェイ、ラフ、バンカー・・・あらゆるライから狙っていくウェッジは打点がとにかくフェース全域にバラつきます。そんな状況下でもゴルファーの意図を正確にインパクトへ伝えるためにはヘッドのブレなさが必要。「RM-4」のステップブレードのトゥ側にボリュームを持たせ進化させたD-ステップブレード設計は左右方向のブレに強く、さらにトゥ側トップブレードに厚みを持たせた新逆テーパーブレードによって上下方向のブレに強くさせたことで、安定した距離感&スピン性能を発揮します。

バック面ソール連結部を限界近くまで鍛造製法で絞り込むことで、余剰重量を獲得。トゥ側にボリュームを持たせたD-ステップブレード設計は左右方向のブレに強く、トゥ側ブレード部に厚みを持たせた新逆テーパーブレード(ソールボリュームとのコンビネーション)で上下方向のブレに強くなっている。
バック面ソール連結部を限界近くまで鍛造製法で絞り込むことで、余剰重量を獲得。トゥ側にボリュームを持たせたD-ステップブレード設計は左右方向のブレに強く、トゥ側ブレード部に厚みを持たせた新逆テーパーブレード(ソールボリュームとのコンビネーション)で上下方向のブレに強くなっている。

――やさしさのウェッジは「DJ-5」がありますが、「RM-α」とのわかりやすい違いはなんでしょうか。
池田  形状やソールによる操作性の違いは明らかです。ややグースネックの「DJ-5」はスクエアに構えて、そのままスクエアに打っていけるソール機能に特化していて、主にアプローチショットをシンプルにこなしたいアマチュアゴルファーをターゲットにしているのに対して、ストレートネックの「RM-α」はフェースの開閉も自在に使えテクニックをやさしくこなせるソール機能が追求され、シングルゴルファーを目指す上で必要とされる様々なアプローチ技術を確率高く成功に導くのです。

フォルムは「RM-4」を踏襲。ミスに対する強さを際立たせるために、ややサイズ感がアップしている。ストレートネックでフェースの開閉がしやすい。
フォルムは「RM-4」を踏襲。ミスに対する強さを際立たせるために、ややサイズ感がアップしている。ストレートネックでフェースの開閉がしやすい。

――他メーカーはフェース面の加工方法や新たな溝形状などでスピン性能を積極的にアピールしていますが、「RM-α」はいかがですか。
池田  スピンウェッジの礎を築いたフォーティーンのウェッジは、ここでわざわざ言わずとも最高のスピン性能が備わっています。ただスピン性能の技術開発は日進月歩です。「RM-α」が他と違うのは多くの個数を生産するモデルでありながらフェース平面精度の極限さとルールギリギリの溝形状を兼備できる製法を進化させた新ハイスピンミラー鍛造フェースにより、ラフや雨の日など悪条件下で安定したスピン性能を約束していることです。

フェースの平面精度とルールギリギリの溝形状をさらに進化させた新ハイスピンミラー鍛造フェースはあらゆる悪条件で安定のスピン性能を発揮する。フェース面のレーザー研磨もロフト別仕上げを採用。
フェースの平面精度とルールギリギリの溝形状をさらに進化させた新ハイスピンミラー鍛造フェースはあらゆる悪条件で安定のスピン性能を発揮する。フェース面のレーザー研磨もロフト別仕上げを採用。
46〜54度のローロフトウェッジはスコアラインに沿った仕上げでスクエア感を強調し、56〜60度のハイロフトウェッジはフェース全面仕上げで開閉がしやすい。
46〜54度のローロフトウェッジはスコアラインに沿った仕上げでスクエア感を強調し、56〜60度のハイロフトウェッジはフェース全面仕上げで開閉がしやすい。

――スピン力は当たり前、いかに安定したスピンショットを提供できるかがアマチュアゴルファーをアプローチショットの成功へ導くのですね。
池田  はい。「RM-α」はオリジナルスチールシャフトも改良。日本シャフトと共同開発した新「TS-114w Ver2」は、より振りやすさやボールの乗り感をシャフトで強調できるしなり挙動を追求。46〜54度のピッチング・アプローチウェッジはフルショットに近いコントロールに対応できる特性、56〜60度のサンドウェッジはバンカーショット、チップショットでフィーリングを出しやすい特性と、同シャフトでありながらロフト毎の用途によって求める機能を明確に分けているのも特徴です。

日本シャフトと共同開発の「TS-114w Ver2」は新たにウェッジに求められるフィーリングを追求。46〜54度はフルショットに近いコントロール対応するローロフト専用設計、56〜60度はチップショットのフィーリングを出しやすいハイロフト専用設計、同シャフトでありながら番手別設計が施され、一様にボールのフェースへの乗り感が備わっている。
日本シャフトと共同開発の「TS-114w Ver2」は新たにウェッジに求められるフィーリングを追求。46〜54度はフルショットに近いコントロール対応するローロフト専用設計、56〜60度はチップショットのフィーリングを出しやすいハイロフト専用設計、同シャフトでありながら番手別設計が施され、一様にボールのフェースへの乗り感が備わっている。

――細部にまで機能追求に妥協がない、ウェッジの雄・フォーティーンらしい数々の新技術やこだわりに「RM-α」の機能の充実を感じます。
池田  フォーティーンはターゲットプレーヤーが明確ですので、開発における機能向上をブレずに追求できるのが何よりの強みです。「RM-α」のターゲットプレーヤーは、シングルハンデを目指す上達に意欲あるアマチュアゴルファーの全て。ツアーウェッジにはない“シンプルさ”“許容性”、お助けウェッジにはない“操作感”がうまくプラスアルファにされた新カテゴリのウェッジであり、その“使い勝手”や“やさしさ”、“ちょうどいい打ち応え”が必ずショートゲームにおけるスコアメイクを有利に展開します。