アイアンのロフトピッチは ウェッジに通用しない
ドラコン協議に挑戦する名物スタッフ、竹内佑太が自らもフォーティーンから学んだ知って納得のクラブ学を紹介していきます。
『フォーティーンの竹内佑太です。 このコーナーでは私がフォーティーンに入社して学んだ まさに知れば納得のゴルフクラブ学をご紹介していきます。』
アイアンのロフトピッチは ウェッジに通用しない
昨今は“飛び系アイアン”という言葉が市民権を得るほど、アイアンのストロングロフト化で進化を遂げました。ウェッジは完全に3本化時代、グリーンを狙うショットは出来るだけ、フルショットに近い感覚で距離感のピッチを構築していくことが理想ですが・・・。ここで注目するべきは、今回のテーマであるアイアンとウェッジの繋がりです。
一般的にはアイアンからのロフトピッチに準じ、ウェッジのロフトセッティングを構成しがち。しかしエネルギーの伝達効率が高いアイアンと、そうではないウェッジではクラブそのものの飛距離性能が異なります。例としてアイアン型とウェッジ型の45度(ヘッドスピード43m/s)では約5ヤードもの差を生んでしまう事実があります。つまりアイアンからの流れを生かしたロフトピッチでは理想のセッティングは構築できないのです。
例えばフォーティーンの「TC-560フォージド」、ショート番手では5度のロフトピッチがあります。47度のP/Aの次には52度を採用しがちですが、ウェッジのアイアンより“飛ばない”性能を考慮すれば50度を選択することがバランスよく飛距離の階段を構成するうえでは理想的なのです。
52度はウェッジセッティングの王道な存在になっていて、多くのゴルファーのセットに入っていますが、飛距離不足を感じている方はいらっしゃいませんか? アイアンからのロフトピッチは正確なはずなのに・・・。それは、ウェッジというクラブそのものの“飛ばなさ”が成してしまう現象だという事実、それを踏まえて採用するロフトを再考してみてはいかがでしょうか。