スピンウェッジの
新境地を探る
FR PROJECT
アベレージ久保
最先端のルール不適合ウェッジの
段違いなスピン力に驚愕[実戦編]
プロジェクトの名はF(フォーティーン)、R(リボルブ・回転)。
スピンウェッジの先駆・フォーティーンがさらに、
新境地のスピンウェッジを生み出すべくスタート。
今回は最先端の技術を駆使したルール不適合スピンウェッジを、
平均スコア90超、アベレージゴルファー久保が打つ。
※アベレージ久保とはフォーティーンスタッフ久保龍暉です。
顕著に違った打感!
不適合溝は芝を切り裂き
ボールに食いつく
最先端ルール不適合ウェッジのテスト環境は、フォーティーン高崎本社14fieldに近い関越ハイランドゴルフクラブ(上信越道・吉井ICより5分)。ボールが浮く程度のラフからキャリー40ヤードのピッチショット、15ヤードのピッチエンドランで検証。使用ボールは「PRO V1」、スピン測定はトラックマン、アベレージ久保をサポートするのはウェッジ開発担当の黒澤孝康だ。
久保 最先端ルール不適合ウェッジの試打検証。前回、14field(室内)での検証では、適合VS不適合で約1500回転(50ヤード)も違う、圧倒的なスピン力の差を初体験できました。
黒澤 今から約20数年前、世の中にまだ角溝ウェッジの概念がなかった頃に「MT-28」が登場し、アベレージ久保(以下アベ久保)さんのような感覚を多くのゴルファーが体感しましたよね。ツアープレーヤーに至っては、あまりにも有利なそのスピン性能からこぞって「MT-28」にチェンジ。日本男子ツアーで使用率1位を獲得したことが、“フォーティーン=スピンウェッジ”という価値観の始まりでした。
久保 その頃を知らない私にとって、このFR PROJECTは有意義な経験ですね。
黒澤 プロのようなスピンショットを一般アマチュアゴルファーでも打つことができるのがフォーティーンのスピンウェッジの真価。スピンウェッジの新境地を生み出すためにFR PROJECTでは、アベ久保さんの証言は貴重です。さて今回はフィールドでの実戦検証です。ルール適合VSルール不適合、ラフからのショットで違いは感じましたか?
久保 明らかに打感が違います。ルール適合はソフト、ルール不適合はクリッキー(硬め)に感じます。
黒澤 私も同感。ルール適合は芝がフェースに絡んだ状態で打っている感覚、ルール不適合は角溝が芝を切り裂き、しっかりフェースにボールが食いついている感覚です。
久保 もちろんヘッドの入射状態によってスピンは変動しますが、最先端ルール不適合ウェッジはキャリー40ヤードのラフからのアプローチショットでスピン量が6000回転以上を維持し、一番うまくインパクトできたショットで8000回転を超えたのには驚きました。
黒澤 ラフからでもバックスピンでボールが戻ってきそうな勢いでしたね。もちろんルール適合ウェッジも5000回転以上をキープして十分なスピン力ですが、ルール不適合ウェッジには勝てません。やはりシャープな角溝(刃溝)、そしてフェース面のレーザー処置が芝や水分などを排出する効果に差を生んでいるのは間違いありませんね。
久保 グリーン周りの15ヤード(ラフ)ではスピンがさらに顕著になりました。ボールの止まり方の差が歴然です。
黒澤 ボールにかけるエネルギーが小さければ小さいほど、溝の貢献度は大きいことがわかりますね。ラフからでもフェアウェイに近い感覚のハイスピンショットを常に打つことができるなら、プレーヤーが持つ距離感覚に対して、より精度よくボールをコントロールすることが可能になりますよね。
久保 何よりラフからでもスピンショットが簡単に打ちこなせるなんて、まるでプロのようで嬉しく感じます。
黒澤 ウェッジショットのスピン条件は、もちろんソールと地面のコンタクトによって生じるボールへのエネルギー変化によって変動しますが、実戦ではより溝性能が大きくスピン量に貢献することが間違いないことを検証できました。FR PROJECTを通して開発した最先端ルール不適合ウェッジによる検証は、今後のフォーティーンのウェッジ開発において、さらにスピンウェッジの新境地に辿り着けるヒントを得ることもできました。
久保 日頃、私は営業部に従事していますが、やはり多くのフォーティーンのウェッジにはスピン力を期待する声が大きい。私を含めた「MT-28」を知らない世代のアマチュアゴルファーを驚かせてくれる新境地のスピンウェッジがフォーティーンから生まれることを期待しています!