創業から変わらない
開発テーマ
誰か一人のプレーヤーの
クラブでなければならない

フォーティーンのクラブはどのモデルも美しさにこだわり、
そして時代のトレンドに左右されない独自性もある。
どんな発想で企画が生まれているのだろうか。
プロ向けのクラブ開発では
新たな進化は生み出せない

ゴルファーにベストな14本を提供する。それがフォーティーンの社名の由来だ。この機会に知っていただきたいのはフォーティーンがあらゆるクラブパフォーマンスにおいてパイオニアとなる機能を編み出してきたメーカーであることだ。その象徴の一つが重心理論。クラブがプロや職人の感覚による曖昧な機能表現しかできない時代、狙った性能を実現させる為に機能を“数値化”させたのが始まりだった。
もう一つが中空構造を世に送り出したメーカーであること。ボールの上がりやすさ(低深重心)を追求して、アイアンの構えやすさとウッド機能のやさしさを兼備させた、常識に捉われない開発精神の賜物だ。フォーティーンに2001年に入社し、長く創業者・竹林隆光のクラブづくりのポリシーを近くで感じてきた中嶋元はこう語る。
「フォーティーンが最も大切にしている開発ポリシーは、“誰か一人のプレーヤーのため”のクラブでなければいけないこと。そしてそのターゲットプレーヤーは例外なくアマチュアゴルファーでなければならないこと。ショット技術に秀でたプロゴルファーに向けた開発では、アマチュアゴルファーが必要とするクラブの正しい進化は望めない、というのがフォーティーンを先導した創業者の答えでした」(中嶋氏)

ウェッジが有名なフォーティーンだが、アイアンにおいても「TB-5 FORGED」をはじめとしたヒットモデルを生み出し、昨今ではアイアン=フォーティーンという新たな価値観が定着している。フォーティーンのアイアンの魅力を築いているのは、時代のトレンドに決して左右されない、プレーヤー目線のぶれない開発スタンスがあるからに他ならない。

「竹林は多くのアマチュアゴルファーとのプレーを通して、実際ラウンドでプレーヤーが欲する・救える機能は何であるか、いつも現状にはない次世代の開発テーマを見出していました。その発想はいつも斬新、大手メーカーが先導するトレンドを追いかけることは一切ありません。今のフォーティーンでその役目を継承するのが企画部の池田純、長谷川楓弥。三人に共通するのは日本アマに出場経験あるエリートゴルファーであり、プレーヤー目線でパフォーマンスを追求できる正しい着眼があるということ。すべての実戦において彼らの同伴プレーヤーとなったアマチュアゴルファーの方々の一挙手一投足のプレーシーンがフォーティーンのクラブ開発における源泉になっています」

フォーティーンはこれまでも、これからも、“アマチュアゴルファーに一番近いメーカー”であり続けることを約束する。時代を切り開くモデルは常にリアルな現場から生まれているのだ。