2019/12/14

軽重量ヘッドに見出せる 飛びの可能性

SCIENCE THE FOURTEEN!

ドラコン競技に挑戦する名物スタッフ、竹内佑太が自らもフォーティーンから学んだ知って納得のクラブ学を紹介していきます。

『フォーティーンの竹内佑太です。 このコーナーでは私がフォーティーンに入社して学んだ まさに知れば納得のゴルフクラブ学をご紹介していきます。』

軽重量ヘッドに見出せる 飛びの可能性

突然ですが飛びの3要素をご存じでしょうか?

「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」この3つなのですが、今回はボール初速を上げるには?をテーマにお話ししたいと思います。

皆様はご自分がお使いになっているドライバーのヘッド重量はご存知でしょうか。ヘッド重量はあまりスペック的に記載されることはありませんから、意識されることはあまりないかもしれません。一般的にカテゴライズするとしたら、

200g前後=重め

多くの外ブラに見られるツアープレーヤーが使用するモデル


190グラム前半台=標準からやや軽め

一般的プレーヤーを対象としたモデル


180グラム台以下=超軽め

シニアや女性などを対象とした軽量モデル

となります。ちなみに昨今、ドライバー市場を席巻しているのはツアーユースであるヘッド重量200g前後帯。ヘッドが460㎤まで大型化したおかげで慣性モーメントも高まり、飛距離性能と寛容性を兼ね備えられたことがプレーヤーのターゲットエリアを広めた大きな理由です。結果、昨今ドライバーは、プロ・アマ用という垣根はなくなり、世界中に契約プレーヤーを抱える外ブラのドライバーが勢いを増してきた、という背景が今のドライバー市場を構築しているようです。ただ、一般的なプレーヤーにとって、ヘッド重量200g前後のツアーユースモデルが最も飛ばせるか、というと疑問があります。

飛距離に必要とされるのはボール初速をアップさせること。つまりヘッドスピードを最大限に発揮することが不動のテーマとなります。ツアープレーヤー御用達のヘッド重量200g前後帯のツアーユースモデルで、果たして体力や運動能力の違う一般的なプレーヤーが最大加速できる出力を発揮できるか疑問になるというわけです。フォーティーンでは一般的なプレーヤーほか、アマチュア競技やドラコン競技などに出場経験のあるアスリートプレーヤーがスタッフに多数いますが、多くのテストを重ねた結果、ヘッドスピードアップに寄与し、飛距離アップを実現できるのは例外なく180g台の超軽量ヘッドでした。軽量帯ヘッドでは“当たり負ける”と懸念を抱える方も一部いらっしゃいますが、物理学的にボールの重さに対してヘッドの重さが180gあれば当たり負けないという結果が出ていますので、その不安要素は存在しないのです。(ヘッドスピードが落ちない範囲であれば、ヘッド重量が重いほうがエネルギーが大きくなります)

青表示が200gのヘッド重量、赤表示が180gのヘッド重量で、それぞれ同一シャフト・45インチで振った結果、20gのヘッド重量差がヘッドスピードにして平均1.5m/sの違いが出た。(日本アマ出場経験のある池田純さんのテスト結果)
青表示が200gのヘッド重量、赤表示が180gのヘッド重量で、それぞれ同一シャフト・45インチで振った結果、20gのヘッド重量差がヘッドスピードにして平均1.5m/sの違いが出た。(日本アマ出場経験のある池田純さんのテスト結果)
フォーティーンでは同一ヘッドであらゆる重量や重心設定のテストヘッドを用意。最大飛距離が得られる特性を、あらゆるプレーヤーでテストを行っている。
フォーティーンでは同一ヘッドであらゆる重量や重心設定のテストヘッドを用意。最大飛距離が得られる特性を、あらゆるプレーヤーでテストを行っている。
@フォーティーン

各ヘッド重量帯ドライバーに

考えられるメリットと必要要素



200g前後=重め

メリット

・叩ける充実感が得られる。

・ミスヒットに強く弾道がブレづらい

必要要素

・スイングにかかる重量的負荷を扱いきる体力が必要となる



180グラム台以下=超軽め

メリット

・誰もがヘッドを加速させやすい

・インパクトをアジャストしやすい

必要要素

・全エリアに対応

現実、人気ドライバーに買い替えたのに飛距離アップが実現できない、という声も少なくはありません。それは出力不足が理由であることも考えられます。それぞれのメリットを考えた時、一般的なプレーヤーにとってドライバーの飛距離性能のキモとなるのは、軽量帯ヘッドでのヘッドスピードUPの可能性であることは間違いありません。フォーティーンには私たちのシンボルであり得意分野である長尺ドライバーの開発で培ってきた軽量ヘッドの技術があります。今後のフォーティーンにご期待ください。

竹内佑太
竹内佑太