2020/04/14

次世代アイアン 「IF-700 FORGED」は どうやって生まれたか。

SCIENCE THE FOURTEEN!

ドラコン協議に挑戦する名物スタッフ、竹内佑太が自らもフォーティーンから学んだ知って納得のクラブ学を紹介していきます。

『フォーティーンの竹内佑太です。 このコーナーでは私がフォーティーンに入社して学んだ まさに知れば納得のゴルフクラブ学をご紹介していきます。』

次世代アイアン 「IF-700 FORGED」は どうやって生まれたか。

第11回  次世代アイアン  「IF-700 FORGED」は  どうやって生まれたか。
第11回 次世代アイアン 「IF-700 FORGED」は どうやって生まれたか。
@フォーティーン

これまでフォーティーンのアイアンプロダクトは、軟鉄鍛造アイアンのラインナップがメインでしたが、最新「IF-700 FORGED」は私たちとしては初となる複合型となりました。

自信の性能となった次世代アイアン「IF-700 FORGED」が生み出された開発経緯をプロダクト企画担当、 私の上司でもある池田に改めて伺いました。

“クラブは美しくなければならない”を 守るための避けられない挑戦

(株)フォーティーン プロダクト企画担当 池田純
(株)フォーティーン プロダクト企画担当 池田純
@フォーティーン

(株)フォーティーン プロダクト企画担当 池田純

 

―― 長い間、フォーティーンのアイアンは軟鉄鍛造一体型アイアンがメインでラインナップが構築されていましたが、初となる異素材を組み合わせた複合型鍛造アイアンに着手した経緯を教えてください。

池田 まず、これまで軟鉄鍛造一体型アイアンにこだわり続けてきた経緯から話をさせてください。今から約20年前の話、軟鉄鍛造アイアンといえば、上級者志向のシャープな形状でプロ、アスリート御用達。一般的なアマチュアゴルファーが使いこなせるものではありませんでした。そんな常識の打破をしよう!と動いたのが創業者の竹林さん(クラブデザイナー竹林隆光氏)。アマチュアゴルファーがやさしく打ちこなせる軟鉄鍛造アイアンを手掛け追求してきた結果、それが新たなフォーティーンらしさとして構築されました。

―― そんな経緯があったんですね。『つねに常識を疑え』と私たちに教え続けてくれた竹林さんらしい発想だったんですね。

池田 そう、フォーティーンがこれまで多くのプロダクトで時代を牽引する存在になれたのは常識に囚われないスタンスの賜物だった言えます。アマチュアゴルファーにも使いこなせる軟鉄鍛造アイアンはモデルを重ねるにしたがって、外部からでは見えない細部にわたる構造の仕掛けにより機能向上を実現させてきました。ただ「クラブは美しくなければならない」というフォーティーンの絶対ポリシーを守り、やさしさを追求した開発を行っていく上で、軟鉄鍛造一体型アイアンではそれをなし得ない次元まで来ていたのも事実。さらなるやさしさを追求した場合、アイアンという形を逸脱したユーティリティに近い形状になってしまうのは避けなければなりません。

―― 機能を追求しつつアイアンらしさを保つために複合型鍛造アイアンに着手、というわけですね。

池田 はい。機能を追求する上では避けてはいけない道だと感じています。私たちがまず構想したのは構造の融合。機能的メリットを大きく生み出す中空構造と、アイアンとしての美しい形状を保てるキャビティ構造をマッチングさせることでした。

複合構造
複合構造
@フォーティーン
パーティション
パーティション
@フォーティーン

ボディ内部にはアスレチックバックリブ構造を採用し、反発エリアを最大限に拡大させている。また中空部にはコネクテッドコアを充填、初速感&弾き感の中にマイルドな打感を両立させている。

―― 「IF-700 FORGED」は小ぶりなアイアンを好むプレーヤー向けの「7」シリーズらしい、美しい形状となっていますよね。「クラブは美しくなければならない」というフォーティーンらしいアイアンです。

池田 この形状からは想像できない弾道、打ち応えが「IF-700 FORGED」には備わっています。「IF-700 FORGED」という小ぶりな形状において中空構造の最大メリットは、反発性能を大きく向上できること。反発性能の向上は、飛距離性能に絶対的に有利なこと、そしてロフトのあるアイアンにおいて弾道の高さに大きく貢献することです。

swing
swing
@フォーティーン

直線的かつ舞い上がるような高弾道を実現。日本アマに複数出場経験のある池田も、「IF-700 FORGED」のパフォーマンスに絶対的な自信を持っている。「私は競技から一線を退き、飛距離自体が全体的に落ちてきました。これまで構築してきた番手毎の距離に対して、力みが生じてショットの安定性に欠けていた昨今でしたが、『IF-700 FORGED』の飛距離性能、安定性によって、競技全盛時代に近いパフォーマンスが蘇りました」。

―― 小ぶりな形状ながら、飛び系アイアンのような機能を持っているということですね。

池田 そうですね。ただ「IF-700 FORGED」は、飛距離競争をしているわけではなく、あくまでスコアメイクに貢献する飛びのパフォーマンスであることを強調したい。小ぶりな形状を好んでフォーティーンの「7」シリーズアイアンを選んでいただけるプレーヤーが、想定する距離をしっかり打っていける安定性が大きく向上できることで安心感を約束します。

―― 飛距離、寛容性、美しさが融合したフォーティーンが自信を誇る次世代アイアンの完成に、私たちスタッフも嬉しく感じています。沢山のゴルファーに「IF-700 FORGED」を試していただけるよう、営業活動を頑張っていきたいと思います!

竹内佑太
竹内佑太
@フォーティーン