2019/07/14

DJ-4 発売直前情報

DJ-4 発売直前情報

9月6日、フォーティーンのウェッジシリーズのど真ん中と言えるニューモデルがいよいよ登場する。

「DJ-4」、テクニックを必要とせず、まるでプロのようなスピンアプローチを誰もが打つことができる新作ウェッジだ。

発売まだ2ヶ月を切った今、このウェッジの誕生秘話を語る。 改めてフォーティーンというブランドの骨格を感じていただきたい。―――(文:某ゴルフメディア編集長)

単品ウェッジ市場を切り開き、 新たな文化を創造してきた

2001年、フォーティーンは初代「MT-28」で“激スピン”で世の中に衝撃を与えた。『ウェッジのフォーティーン』、今に至る地位を築いた伝説のモデルだった。誰もがプロのようなハイスピンショットが打て、その1打に胸を躍らせたものだ。「MT-28」の爆発的なヒットを皮切りに単品ウェッジ市場が活性化。ライバルたちが同様に角溝を採用し、こぞってスピン性能を後追いしたものだ。しかし、もうその瞬間、フォーティーンは全く別世界のウェッジを創造しようと奮闘していた。カタチになったのは2006年、「MT-28 J.SPEC」である。

「MT-28 J.SPEC」はバックフェースのくぼみが特徴的。ヘッド中心の肉厚部を軽量化して、ソールやブレードなどの周辺部に効果的に重量配置することで、ヘッドの安定性、つまりはやさしさや打ちやすさを高めた画期的モデルだ。しかし、このウェッジを発売するにあたって社内では懸念材料があったことを、創業者の竹林隆光さんに取材を通して伺ったことがある。

「今の段階(2006年当時)では、まだコンベンショナルなツアーモデルが市場そのものを構築しています。つまり単品ウェッジ市場そのものがまだまだ成熟段階な中、フォーティーンがいくら画期的なモデルを発売しようと、ゴルファーが目を向いてくれるのか、あえてリスクを背負う必要があるのか、そんな懸念がありました。しかし、『MT-28 J.SPEC』の発売だけは絶対に実現させたかった。なぜなら、このウェッジがフォーティーンの意思そのものだったからです」(竹林氏)。

「MT-28 J.SPEC」は見事にヒット。シンプルにやさしくアプローチをこなしたいゴルファーのためのスタンダードモデルとなったのである。

2006年に発売された「MT-28 J.SPEC」。このウェッジを皮切りに、進化させた「DJ」シリーズ、よりやさしさを際立たせた「C」シリーズなど、ショートゲームをシンプルにこなしたいプレーヤーのためのラインナップを確固たるものにしてきた。
2006年に発売された「MT-28 J.SPEC」。このウェッジを皮切りに、進化させた「DJ」シリーズ、よりやさしさを際立たせた「C」シリーズなど、ショートゲームをシンプルにこなしたいプレーヤーのためのラインナップを確固たるものにしてきた。
@フォーティーン

2006年に発売された「MT-28 J.SPEC」。このウェッジを皮切りに、進化させた「DJ」シリーズ、よりやさしさを際立たせた「C」シリーズなど、ショートゲームをシンプルにこなしたいプレーヤーのためのラインナップを確固たるものにしてきた。

“ツアー発信ではない”、あくまで一般プレーヤーを見据えた「DJ-4」の扱いやすさ

単品ウェッジ市場はすっかり市民権を得た。その背景には「MT-28J.SPEC」から現「DJ」に至るまで代々の系譜モデルが持つやさしさが、一般アマチュアへの浸透に貢献してきたと言えるだろう。

「フォーティーンは玄人好みされるせいか、プロ&上級者向けというイメージが大きかった。しかし私たちが創業から一貫して行ってきたことは、『道具にできることは道具にすませる』こと。つまりプレーに苦しむ、あるいや伸び悩むゴルファーのシーンを想定し、道具をきっかけにステップアップさせたいという思いそのものです。『MT-28J.SPEC』でフォーティーンが何よりアマチュアゴルファーのことを考えて開発しているメーカーだということを少しでも感じていただけたなら嬉しいですね」(竹林氏)。

昨日のことのように思い出す故人の取材の象徴的な一部である。フォーティーンのウェッジは、私を含む多くのアマチュアゴルファーの必需品になっていることをこの場で報告できたなら嬉しい限りである。

今、市場で人気ウェッジとされているモデルは、ツアーのフィードバックで生まれたものが多い。他ブランドのウェッジの位置付けは、あくまでツアー発信なのである。それはテクニックを発揮できるが、一般的なアマチュアゴルファーにとっては“必要以上”の機能であり、何より結果がシビア。まるでスポーツカーを乗りこなすのと同じテクニックが必要とされる。最新モデル「DJ-4」は、そんなシビアさを一切排除されたオートマチック仕様。私たち一般アマチュアをターゲットプレーヤーとし、まるで優雅なセダンをノンストレスで走らせるがごとく、やさしさと安定感のアプローチショット、そしてフォーティーンの得意とするスピン性能が魅力だ。

『道具にできることは道具ですませる』―――。プロがテクニックで実現する有り様はあくまで道具の仕事、私たちは距離感だけを考えてシンプルに打てばいいだけ。新作「DJ-4」はそんな“シンプル・イズ・ベスト”なウェッジである。

「DJ-4」にはフォーティーン独自の超高精度・ミラー鍛造スコアラインフェース製法が採用されている。従来の彫刻溝製法よりルールぎりぎりの断面積を確保でき、ラフや雨天時などいかなる悪条件下でも安定したハイスピンを実現させてくれる。
「DJ-4」にはフォーティーン独自の超高精度・ミラー鍛造スコアラインフェース製法が採用されている。従来の彫刻溝製法よりルールぎりぎりの断面積を確保でき、ラフや雨天時などいかなる悪条件下でも安定したハイスピンを実現させてくれる。
@フォーティーン

「DJ-4」にはフォーティーン独自の超高精度・ミラー鍛造スコアラインフェース製法が採用されている。従来の彫刻溝製法よりルールぎりぎりの断面積を確保でき、ラフや雨天時などいかなる悪条件下でも安定したハイスピンを実現させてくれる。

2006年、「MT-28 J.SPEC」で発想したやさしさを、13年の時を費やして研ぎ澄ましてきたフォーティーンの自信作「DJ-4」。またそのやさしさで、多くのゴルファーのスコアメイクに貢献してくれるだろう。
2006年、「MT-28 J.SPEC」で発想したやさしさを、13年の時を費やして研ぎ澄ましてきたフォーティーンの自信作「DJ-4」。またそのやさしさで、多くのゴルファーのスコアメイクに貢献してくれるだろう。
@フォーティーン

2006年、「MT-28 J.SPEC」で発想したやさしさを、13年の時を費やして研ぎ澄ましてきたフォーティーンの自信作「DJ-4」。またそのやさしさで、多くのゴルファーのスコアメイクに貢献してくれるだろう。