ラスティエピソード
フォーティーンウェッジが海を越えたPGAツアーで
活躍していることはご存知だろうか。
アメリカで10年以上のサポートを続けてきた経験値が
フルに活かされた渾身の新作「RM-4」は
PGAツアートッププレーヤー、ブレンドン・トッドが称賛している。
長年彼をサポートするレップ、ラスティにエピソードを聞こう。
文=ゴルフメディア編集担当
PGAツアーでレップを務めるラスティ・エステスとPGAツアープレーヤー、ブレンドン・トッドが出会ったのは、トッドがゴルフ部の名門・ジョージア大学時代の頃だ。当時、同ゴルフ部は現在のPGAツアーの第一線で活躍するスーパースター集団。トッドの同期でもハドソン・スワフォード、ハリス・イングリッシュ、ラッセル・ヘンリーと強豪揃いだった。
フォーティーンのウェッジのスピン力はPGAツアーでも折り紙付き。だがローロフトウェッジにおいてのハイスピンは、飛距離の出しにくさやグリーンコンタクト時の戻り過ぎなどが懸念されていた。「RM-4」では逆テーパーブレードと新『ステップブレード』のコンビネーションで、より番手毎に求められる理想的重心設計でスピンの理想化を実現させ、打つべき距離感を確実にした。
『「RM- 4」は私が2006年よりフォーティーンのスタッフに参画して以来、No.1の傑作です。売るためのクラブではなく、常にプレーヤーに優位性のあるクラブを追求しなさい、という竹林サン(創業者・竹林隆光)のイズムが今に見事に継承されていることを感じています。PGAツアーでのフォーティーンは、独自のプロダクトでユニークな存在となっていますが、「RM- 4」はそれを象徴するように、”セクシー”と称賛されています。私はフォーティーンでただ一人のアメリカ人ですが、フォーティーンのプロダクトに誇りを持ち、少しでも多くのPGAプレーヤーに、優位性を理解してもらうべく邁進していきます。世界の舞台でフォーティーンのウェッジがさらに輝くニュースをお届けできる日を楽しみにしていてください』(ラスティ)
長年に渡りフォーティーンのウェッジを愛用するブレンドン・トッドに、新作「RM-4」を手渡したのは、今シーズンの3月。ドライビングレンジで感触を掴んだトッドはすぐに実戦投入を決めたと語る。
『ドライバーが平均280ヤード超と、PGAツアーでは飛距離でアドバンテージを取れないトッドのプレーは115ヤード以内がスコアメイキングの要になります。とにかくショートゲームでピンチを凌ぎ、チャンスにしていくことを積み重ね成功させていくことがプレーの生命線なのです。だから彼の生命線をダイレクトに支えるウェッジにはとにかくこだわりを持っている。ジョージア大学時代から彼をサポートしていますが、60度へのソールリアクションに対する要望がとにかく高い。しかし私は「RM- 4」を持参した時、すぐに採用してもらえる自信がありました』(ラスティ)
2018年の12月、ラスティは群馬県高崎市のヘッドオフィスに来日していた。「MT-28」、「RM」、「FH」など過去の素晴らしいプロダクトから継承するフォーティーンウェッジの技術に、アメリカというフィールドが必要とするエキスを注入することがミッションだった。トッドをはじめとするPGAツアープレーヤーや、多くのカレッジゴルファーなどのサポートを通して、彼らが求める共通のパフォーマンスを伝えた。要望したのはいかなるライでも通用するソールパフォーマンス、そしてローロフトウェッジの安定した飛距離性能だ。