KAZゴルフスタイル Vol.2
kdesignデザイナーであり、GB(ゴルフバカ)を自称するKAZこと高倉一浩が独自の視点でイケてるゴルフスタイルを考察して発信していきます。
聞き手:竹内佑太(フォーティーンスタッフ)
Vol.2 “あえて”がカッコイイ外しの美学
―― KAZさんはkdesignデザイナーを担当される前から、フォーティーンのギアを愛用してもらっていますが、ずばりフォーティーンの魅力をどんなところに感じていますか?
KAZ 皆さんと価値観が一致しているかは定かではありませんが、私はフォーティーンに『職人感』を感じています。例えば三浦技研やエポン(遠藤製作所)など、ギアに深い造詣を持つこだわり派が愛するそれらと同じような空気感がある。もちろんフォーティーンはパーツメーカーではなく土壌は違いますが、シンプルなデザインの美しさと確かなパフォーマンスは、あまり多くを語らないが本質が存在する、いかにも日本ブランドらしい渋みがカッコよさになって、独特の所有感が得られるんです。
―― お使いのクラブセットを見せてもらうと、かなりスペックにもこだわりがあるように見えます。
KAZ ありがとうございます。私はどこか偏屈で、当たり前が嫌。だから自分好みにフルカスタマイズしたい。最初手にした「TC-777フォージド」はとてもお気に入りで、KBS Cテーパー、アッタスカーボンなど様々なリシャフトを重ねて、とことん自分好みを追求しました。「TC-777フォージド」が好きすぎてヘッドのロゴカラーも自前で変えてしまうほど、没頭しましたね(笑)。ツアーAD 85などいくつものカーボンシャフトを経て、今はしっかりスチールシャフトで叩きたい、という意識に行き着き、「TC-920フォージド」にモーダス3 105の組み合わせをエースとしています。もちろんウッドも同じくこだわりはありますが・・・最近は自分が成長したのか、開発者の思いがカタチにされている純正スペックを、まずは採用したいと心がけるようになりました。そのクラブが私たちに発信したい本質を感じたいのです。
―― フォーティーンに対する愛を十分に感じました。でも、KAZさんのセッティングを見るとヘッドカバーはフォーティーンではありませんね。
KAZ はい。私はkdesignのデザイナーとしても、フォーティーンのキャディバッグやヘッドカバーをデザインしている立場ですが、“あえて”他ブランドのものを使用するようにしています。もちろん全てをフォーティーンでまとめるカッコよさは当然ありますが、私は“あえて”そこを外していたい。そうすることで、よりそのアイテムを採用している意味合いに深みが出て、より主張性が際立ってきます。
―― なるほど、わざとワンブランドでまとめないカッコよさ・・・わかります。
KAZ 『外しの美学』は必ずあります。そしてそんな美学にフォーティーンのギアはふさわしい存在価値があると思います。例えば、人気の外ブラに統一されたセットの中に、フォーティーンのウェッジを採用しているゴルファーがいたら・・・何も言わずともギアやメーカーへのリスペクトを感じますし、何よりプレーヤースタイルにカッコよさまで感じます。持っているもの、一つひとつに意味を醸し出している、って魅力的じゃないですか。
―― 私たちもそんなプレーヤーに出会うと嬉しいです。
KAZ フォーティーンのギアは、一つひとつにプレーヤーの意思やこだわりが感じられます。kdesignもそんな存在でありたい。今、ファッションはコスパに優れるユニクロやワークマンなどで、お洒落をリーズナブルに着こなす方が多い。その中に、一人のゴルファーのこだわりとして、ゴルフメーカー・フォーティーンのkdesignジャケットを採用してくれたら私は嬉しい。洗練感のあるワンポイントの外しの美学を演出できるデザイン、そしてブランディングをkdesignは追求していきたいです。
■Pick Up the kdesign!■
フォーティーンが着心地を追求したジャケットはいかがですか。