第3章
やさしいウェッジの象徴を
本当に超えているのか?
仁義なき戦い!
DJ-6 VS DJ-5
試打/アプローチショットに苦手意識を持つフォーティーンスタッフ
フォーティーンのスタッフは競技系アスリートプレーヤーが多いが、
もちろんゴルフを一生懸命に頑張るアベレージゴルファーもいる。
今回の主役は後者、苦手意識の強いアプローチショットにおいて、
「DJ-6」は「DJ-5」に変わる救世主になれたのか。
質問
新作「DJ-6」が「DJ-5」より
優れているところは何ですか?
ソールがヘッドを前に
押し出してくれる感触が
安心できる!
ウェッジを得意とするフォーティーンのスタッフでありながら、アプローチショットが苦手・・・。これまで多くのラウンドでザックリを経験し、それを怖がってトップボールするミスを繰り返してきました。できるだけシンプルにこなしたいアプローチに「DJ-5」はベストなウェッジでした。
潜在的にはザックリしたくない、という思いが強くて、ついついボールを右足寄りにセットしがち。ヘッドの入射角を強めて、ボールになるだけ直接ヘッドを当てていきたい。「DJ-6」を初めて打って驚いたのは上からしっかり打っているはずなのに、ソールがしっかり芝に当たる感覚があり、ヘッドを前へ押し出してくれる効果を感じられること。少しでも手前にヘッドが入ったらザックリするようなショットをソールがうまく補助してくれる感覚が私にとって心強く、安心してアプローチできます。「DJ-5」では感じられなかった強みです。
バンス効果が強いので、
安心して右側にボールを
セットできる
「DJ-6」が「DJ-5」より優れているところは、圧倒的に悪条件下で強いことです。ボリュームあるソールは地面にうまく当たりやすく、ザックリすることがありません。また後方部・キャニオンバンスは、バンス効果がとても強いので、あえて右足寄りにボールをセットして上からヘッドを落としていくことも可能、絶対に刺さりません。
私自身はスクエアにフェースをセットして、できるだけ穏便にアプローチを終わらせたいからテクニックは実戦において無理に使いたくない。ボールを右足寄りにセットできることは何よりの安心感です。デモンストレーションでは恥ずかしながら、かなりダフリ気味でしたが、それを感じさせないソールの寛容性が「DJ-6」の最大の魅力です。
やさしいウェッジだが、
ステップアップを
確実に目指していける
「DJ-5」はどちらかといえば、アイアンの流れを汲むウェッジで、しっかりボールを飛ばせることが特徴。対して「DJ-6」の特徴はグランドキャニオンソールがしっかり効くことでウェッジのボールコントロール感がより強く、フェースを開くテクニックも活かせることです。バンス角の強いウェッジはフェースを開くとよりその効果が強調されてしまいますが、「DJ-6」はトゥヒールにラウンドを持たせていることでボールコンタクトに許容があり、凹部がうまく後方のキャニオンバンスに導いて機能するから弾きすぎない。「DJ-6」はスクエアに使うことを目的に開発されていますが、いい意味でも欲が出していける(技術にトライできる)、ステップアップを目指せるウェッジです。