2025/04/14

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最強の
ウェッジテクニシャン
伊澤秀憲プロの
「FR-5」試打評

屈指のウェッジテクニックを持つ伊澤秀憲プロに忖度なしで「FR-5」の試打評価をいただいた。
フォーティーンが“新時代のスタンダードウェッジ”と称する新作をどう評価するのか、楽しみだ。
取材協力=湘南銀河大橋ゴルフ練習場

忖度なしに
“乗り感”がいいから
スピンが効く

――伊澤プロが表現する“乗り感”とはどんな感覚ですか?
伊澤  インパクトエリアでしっかりフェースにボールが乗っている感覚です。ショートゲームの振り幅・力感の中でしっかりボールをフェースに乗せていける
(つかまえている)ため、ボールの出球、飛び方が安定して、距離感を良くさせてくれるのが“乗り感”の正体です。
――何球打ってもワンバウンド目でキュッキュッとスピンが効いて、凄く止まりますね。
伊澤  はい、「FR-5」はこの素晴らしい“乗り感”が、抜群のスピンショットの源そのものであり、安定感ある実力だと忖度なしに感じています。

――“乗り感”を実現させるのは「FR -5」のどんな要素?
伊澤  ほどよくセットアップで感じるグースネック形状が貢献しているように思います。ネックの曲線形状がとても緩やかなため、一見ティアドロップ形状のようなストレート感や扱いやすさをセットアップで感じますが、打ってみるとしっかりグースネック形状特有の“乗り感”や“つかまり感”があります。私自身、長く思い描いていたア
マチュアウェッジの理想形を、「FR -5」が実現させているようで驚いています。
――伊澤プロの言う、アマチュアウェッジの理想形とは?
伊澤  グースネック形状のやさしさを維持しつつ、ある程度のテクニックも使っていけるウェッジ。簡単に言うと”フェースを開けるグースウェッジ”です。「FR -5」のユニバーサルソールは、ローバウンスのような抜け感があるのも特徴。バウンス効果がほどよいため、フェースを開いてテクニックを活用することも可能なんです。

――まさにフォーティーンの開発陣が“スタンダード”を目指して開発した性能です。
伊澤  一般的にグースネック(つかまえる要素)と開きやすさ(抜ける要素)は相反する要素なんで面白いし、それらがうまく両立すれば想像した通り使いやすい。フォーティーンさんが「FR-5」をアマチュアの”スタンダードウェッジ“とアピールする理由に共感できます。

インパクトエリアで
ロフト角を維持するような
ウェッジワークを実践してほしい
インパクトエリアで ロフト角を維持するような ウェッジワークを実践してほしい

――伊澤プロのウェッジテクニックには、いつも感嘆しますが、「FR-5」ではあまり技を使っていないように感じます。しかし飛んで行ったボールはワンバウンド目でしっかりスピンが効いて止まる。まるでリモコンで操っているようです。
伊澤  「FR-5」がアマチュアゴルファーにとって、どう打つことが一番やさしいか探りながら打っていましたが、スクエアに構えてシンプルに打つことが、いい乗り感かつ距離感が出しやすいと私は感じました。
――複雑なテクニックがいらず、寄せられるならアマチュアは嬉しい。
伊澤  インパクトエリアのソールの許容範囲は大きく、乗り感があるのにボールが強くなりすぎないのが魅力。イージーウェッジはソール機能(バウンス効果)が強調されてダフリには強いけど、ボールが強くなりがちですが、そんな傾向はない。

――バンカーでもフェースを開いていませんね。
伊澤  フェースを開く意味は、ソール機能を強調してバウンス効果を高めることを意味します。ただアマチュアの場合、開いたフェースを無意識にインパクトで閉じていく動きをしたがる方が多く、逆にバンカーを難しくさせてしまっている。「FR-5」のユニバーサルソールは、むしろスクエアに構えて、そのままスクエアに使うべきソール。インパクトエリアでロフト角を維持するイメージで振っていくと、いいパフォーマンスが実現されます。
――シンプル・イズ・ベストですね。
伊澤  はい、ショートゲームをシンプルにこなしたいプレーヤーは、アベレージクラスから競技者までレベルを問わず「FR-5」を選んでほしい。そんな汎用性の高さにウェッジのスタンダードさを感じました。

伊澤秀憲(いざわひでのり)、1991年6月25日生まれ。石川遼が“世界一”とリスペクトする超絶ウェッジテクニックを持つ。湘南銀河大橋ゴルフ練習場にアプローチ検定ホールを解説。YouTubeチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」にてその全貌が公開されている。
伊澤秀憲(いざわひでのり)、1991年6月25日生まれ。石川遼が“世界一”とリスペクトする超絶ウェッジテクニックを持つ。湘南銀河大橋ゴルフ練習場にアプローチ検定ホールを解説。YouTubeチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」にてその全貌が公開されている。