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アイアン
2019/04/14
TC-920 FORGED impression
最新型ドライバーでは4500g・㎠を超える大慣性モーメントモデルが当たり前になり、スイング理論そのものが変わりつつある。出来るだけ手先のローテーション、つまりフェースの開閉度をスイング中に抑えて、体の回転速度、パワーをインパクトに集約させることが、ヘッド挙動が鈍感な現代型ドライバーでは最も飛ばすために必要とされるのである。 ただ一つ懸念されていたことがアイアンの打ち応えとのマッチングだ。とくに見た目がシャープで操作性に優れるアスリート系アイアンとの重心性能差は顕著。ここに違和感を覚えるプレーヤーは私をはじめ少なくはないだろう。今回、私が試打を担当した新作「TC-920フォージド」は、ドライバーとアイアンに起きた重心性能差を解消したモデルだという。さすが目の付け所がフォーティーンらしい、アスリートには楽しみのアイアンだと言える。

進化のイデア
2019/04/14
進化のイデア 序章
[[芽生えた 不審の心]] なぜ止まっているボールをうまく打てないのか。 プレーを始めたころ、多くのゴルファーが味わう思いを竹林隆光もまた感じた。高校まで野球に打ち込み、大学入学と同時に好きで選んだゴルフ部。もちろん竹林も練習に余念はなかった。だが一方で、「道具の影響力のなんと強い競技だろう」という思いを即座に抱くようになった。 今でこそクラブの種類はじつに豊富だが、竹林がゴルフを始めた60年代後半はパーシモンウッドに軟鉄鍛造アイアン全盛。もちろんクラブメーカーも複数ありはしたが、それらに大きな違いはさほどなかった。今あるクラブでうまく打てるようになる、それが当たり前の時代だった。ところが竹林はクラブそのものを疑う心が芽生え、次第に高まっていったのだ。